絶対エース育成論
佐藤義則
【第1章 田中将大 闘将をして“24勝0敗を作らせた男”と言わしめた辣腕の全貌】
[力みのないフォーム]
・だが細かい点で言うと、もう少しゆったりしたフォームで常時150キロを投げられるようになればベストだと思っていた。
・そのためには身体の柔軟性が出てこないといけない。左足が力強くガンガンと踏み込んでいるうちは柔軟性が出てこない。バッターを見ながら、そっと着く感じで体重が上手く移動しながら腰を回転すれば、もっと楽に腕を振ることができるのだが。〜田中の場合、力んだら150キロは出る。でも力まずにコンスタントに150キロ前後でれば、もっと楽に9回を投げ切れる。田中は力任せの150キロ、ダルビッシュは軽くスムースに投げて150キロ。その差は実に大きい。
これも同じ意見である。力感のあるフォームからの150キロより、力感のないフォームからの130キロの方が価値があると考えている。現代のトレーニング論を屈指すれば、超身長で体重をある程度あげれば150キロを投げれる選手は増えてくると考えている。しかし、この時代にも力感のないフォームをマスターしている選手は少ない。価値は、希少性にあると考える私はこの指導を続けていくという意志を示しておく。
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