私は、個人練習において当てにいく様なスイングはしてほしくないと思っています。もちろん、パートスキルトレーニングでは、それに特化した練習もあります。
ですが、選手の中にはスイングをすることを怖がっている選手もいます。
これは、所属チームで育まれたマインドセットだと思われます。
このことから、
「指導者(大人)の選手に与える影響は思っている以上に高い」
ということを再認識しました。
先日、指導させていただいた小学生のフォロースイングです。
このフォローを見て、皆さんはどの様な選手をイメージするでしょうか?
当てにいく様なスイングに見えますか?
この選手は打撃について「当てなければいけない」と思い込んでる様に感じました。それを取り払った結果、この様なフォロースイングをできるところまできました。
私の指導を受けて終わった後はスイングを自信を持ってできていました。もちろん、まだスイングが完成していないため、コンタクト率は低い。そもそも、小学生は空間認知能力が伸びている時期なので当たり前なのですが、そこに指導者が知っていなければいけません。
ですが、指導始めのスイングは「ザ・当てにいくダウンスイング」でした。
そんな時に私が必ず聞くのは
「君はどんな選手になりたいの?どんなスイングをしたいの?」
この質問をした時に一番多いのは
1「………(自分がない。理想がない)。」パターン
この時に、私ができることは…何もありません。まずは、理想を、夢を持ってきてくださいと伝えます。おそらく、チームでの打撃指導はチームバッティングを求められている選手が多いと思います。なので、ケースに応じて「ここはゴロ。」「ここはバント。」「待てのサインだ。四球で出塁ということか。」という風景が想像できます。もちろん、それができるに越したことはないが、「私は何がしたい。」という感情を殺されている様にも感じます。
それって、楽しいの?
本気で野球界に問いたい問題です。
2「ファールを打って粘りたい。ゴロを打ちたい。」パターン
この時は正直に「私以外の指導者を選んでください。」とお伝えします。私の指導者としての考え方として、小学生の時期にゴロを転がす技術は必要ないと考えていますし、それよりもするべきことがあると考えています。私の時間をゴロ打ちのスキルトレーニングについたすことは私にとっても、選手にとっても良いことは何もないと思います。もっとはっきり言うと、私というリソースをゴロに費やしたくないです。ゴロ打ちの専門家は日本中にあふれています。その方に習って欲しいと思います。
3「ホームラン打ちたい!」パターン
全力で指導させていただきます。私の指導を受ける選手はこういったマインドセットの持ち主がいいと思いますし、私も求めています。
【指導者を選ぶのは選手】
私自身、新潟クラウンでは「自分のスイングをする。」ことを選手に課しています。三振も、ゴロアウトも、フライアウトもアウトはアウト。アウトの種類は関係ないと伝えています。なので、バットに当たったあたりは全て長打にするためのスイングを心掛けて欲しいです。
これも、選手にとっては嫌なこともあると思うので、その様な選手は新潟クラウンは向かないと思っています。
この様に、新潟クラウンでは指導者の技術指導方針をオープンにしているので、それに共感できる選手や保護者のみきて欲しいと考えています。これは、お互いのためだと思います。
なので、体験会などもしません。練習をしにきてください。
そこで体感をして、選んでくれればと嬉しいと思います。
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