バッティングの理論 落合博満
第1章 野球は理屈で考えよう
ーティーバッティングをやめようー
ティーバッティングや素振りも実践に即して行おう
まず私は、練習というものはできるだけ実践に即した形で行うべきだと考えている。
ティーバッティングの最大の欠点は、ボールがくる角度が悪いということだ。
”ティーバッティングは百害あって一利なし”
やはりスタンドティーを用いることがいいだろう。
最近の若い選手たちは、”バッティング練習=ボールを打つこと”だと思っているのではないか。それは違う。ひたすらバットを振り込むことだ。
私の経験からいうと、単純で面白味のない練習ほど、その重要度はアップしていく。
1回でも多くバットを振った選手が生き残る。このことを忘れずに、技術の向上に励みたいものだ。
私も指導する時はスタンドティーをお勧めしたい。それか正面から、もしくは真横からのトスを実施するようにしている。斜め横からあげるトスはできるだけ実施しないようにしたいと思っている。
落合博満 バッティングの理屈 三冠王が考え抜いた「野球の基本」