GRANDSLAM.7 河野 慶
【エースはカーブ】
主人公世界は130km/hのストレートと90km/hのチェンジアップ、加えてコントロール抜群をもつという設定である。
しかし、強豪校の私立ぐらいになるとストレートをカットして90km/hのチェンジアップを狙うという作戦で容易にこの40km/hの緩急は攻略できる。
そこで、公式戦の途中にもかかわらず定まらない”カーブ”を使い始める。
「投手はカーブ。エースはカーブ。」これは、私も個人的にそのように考えている。エースであれば、いつでもカウントが取れる、キレ良いカーブを投げれた方がいい。3-0のカウントでもストライクが取れるカーブがあった方が良いと考えている。
漫画を読んでいて気になったことは、スライダーではないということだ。ここに、この漫画の深さがある。
現在、野球界はスライダー全盛期だと考えている。一昔は前はカーブ全盛期であった。スライダー全盛期に入り、中学生も高校生もスライダーを投げ始めた。しかし、その多くはスライダーではなかった。カーブでもないスライダーでもない。ましてやカッターでもない。なんでもない球を投げている投手がとても多くなった。これを持って”ホームランボール”ということを知っている指導者はどれほどいるだろうか。
しかし、この漫画ではキレの良いカーブという表現をしている。スライダー全盛期にして、前田健太投手のようなカーブを主人公に投げさせる。ぜひ、アマチュア野球投手は真似してほしいものだ。
加えていると、本当のカーブと本当のスライダーを投げることが大切だ。もっと望めば本当のカッターがあった方が良い。
よくあるパターンとしては、カーブとスライダーの握りは違うけが、その2つの違いが全然わからないパターンである。これは、練習量が2倍にもかかわらず、効果は半分という費用対効果のとても低い作業になるので、すぐにどちらかに絞る作業をしてあげる必要がある。
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