攻撃的守備の極意
立浪和義
【第2章 経験して極めた各ポジションの流儀】
[セカンドと外野の連携プレー]
・セカンドを守っていて怖がったプレーが、守備位置の後ろに上がったフライだ。落下地点に入って、捕球の準備をしていると、外野手が迫ってくるのが目に入る時がある。明らかに自分が捕るべきフライにも関わらず、まわりに選手がいると、「ぶつかるんじゃないか?」という恐怖心がどうしても頭をよぎってしまう。
・守っている外野手がどれだけ投げられるのかを常に把握し、カットマンが入る距離を決めることが大事になる。
・このセカンドの動きを、プロでは「トレーラー」と呼ぶ。長打に対するカットプレーはセカンドとショートが常にセットになって、2枚で動く。2枚目に入るトレーラーは、1枚目のカットマンに対して投げる位置やランナーの状況など、指示を出す。
・返球が高すぎる場合は、カットマンはジャンプして無理に捕る必要はない。なぜなら後ろにトレーラーが控えているからだ。
・カットプレーの際にも、カットマンが「的」を作ってあげることもポイントになる。外野からの返球を持つ際は、まずは外野手と正対した姿勢を取る。そして、手を上げて、的を大きく示す。初めから外野手に対して半身になり、スローイングの準備をしている内野手もいるが、こうなると的が小さくなり、外野手は投げにくい。
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