「投手論」22

投手論

吉井理人

【第3章 投手コーチが教えられるたった一つのこと】

[監督と投手コーチの確執]

・自分がリリーフをやっていた時からずっと思っていたことであるが、この方式の方が気持ちと、ベンチから呼ばれるタイミングとが一致して、平常心でマウンドに上がることができた。この考えは、その後、メジャーに行った時に自分の中で固まってきた(メジャーは完全にイニングによる分業制で、クローザーの中には「三アウト」「四アウト」など投げる打者数〈アウト数〉まで決められている選手もいる)。

・ピッチャーの「メンタルな部分」と「コンディション」、この二つがうまく整っていたら、チームはうまく回っていく。

・何よりも野手というのはピッチャーに気を使う。だからピッチャーがしっかり投げれば、野手は自分の仕事に専念できる。

・これは日本の監督全般に共通して言えるが、監督は自分の考えというのを選手に説明したがらない。

最後の項目について、私も同感である。技術指導方法についても同じであるが、公開するべきである。もちろん、人間なので考えが変わることは当たり前である。考えが変わった時はすぐにアップデートすればよい。それを、「コロコロ考えが変わると信用がなくなる。」や「そもそもあまり考えていないことがバレるのが怖い。」などという意見で公開しないことは選手のためにならない。

私は、選手に進むべき道を示す時は、その先の上司が何を目指し、どういった選手・人間を求めてるのか明確に指し示してくださっている指導者のところに送り出したいと思っている。そうでない指導者は信用ならない。

next:

back:「投手論」21

#野球 #baseball

 

広告

投稿者: 大林智也

新潟県内で「体修塾」という名で野球の個別指導をしています。 激しい変化の時代に、野球にどのような可能性があるのか、日々考えています。 そして、野球をplayすべての選手たちが「野球を楽しむ」ことができるように、変えていきたいと思っています。そのための、「個別指導」。これからの野球は個別指導・少人数練習が主流になります。このmind setを広げるために2016年から活動しています。 [経歴] 新潟県柏崎市出身 中学:柏崎リトルシニア 高校:新潟県立柏崎高等学校 大学:日本体育大学 体育学 学位 中高保健体育教員免許保持 大学院:上越教育大学大学院 教育学 修士 スポーツ心理学専攻 2019年まで学校現場で子供たちを指導してきました。2020年に独立。 選手としては五流。ですが、体育大学に入学できるほどスポーツ全般・運動が得意です。加えて、大学院までいき運動学の研究の分野にも関わっています。 ただ野球が上手いだけでない。 「野球」×「運動学」×「教育現場」×「研究」×「トレーナー」を掛け合わせ野球指導者です。 よろしくお願いします。 #体修塾 #個人指導  #ラプソード

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。