洞察力 弱者が強者に勝つ70の極意
宮本慎也
【第5章 役割 自分の役割を見つけ、果たす】
[洞察53 それでも目指すべきは「主役」]
・練習試合などでは、他のチームの方に話しかけられる機会もあるが、保護者からはこんな質問を受けることが多い。〜「息子さんには宮本さんのような選手になってほしいと思いますか?」答えは全くの「ノー」である。
・どうして自分の息子にも、せっかくの打席でバントをしたり、あくせくと逆方向に打ったりしてほしいと願うだろうか。〜できることなら、ベンチからノーサインで「お前に任せた」と言われるバッターになった方がいい。ピッチャーならば、球速160キロを投げる圧倒的なエースになった方がいい。〜可能性があるうちは「脇役」ではなく、チームの「主役」を目指してほしいと思うのである。
小学校の低学年は体格の個人差が大きい時期だが、小柄でバットに振られてしまうような子供にも「ホームランを打つように練習させましょう」と声をかけている。〜たとえ今は体が小さくても、4・5年後には、身長が180cmに伸びているかもしれない。〜そうなった場合にコツコツと打つ練習ばかりをさせていては、選手としてのスケールが小さくなってしまう。〜指導者が選手の可能性を限定することで、将来性を奪うこともあるのである。
私の個人的な意見は、中学生までは成長段階でかなり差があるので、中学生段階の体格でその選手の役割を決定してはいけない。これは、指導者の責務であると考える。
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