絶対エース育成論
佐藤義則
【第2章 ダルビッシュ有 世界に誇る超本格派右腕と二人三脚で歩んだ日々】
[高校野球の指導法について]
・過酷な練習が是か非かなんて議論するのはナンセンスだ。プロ野球選手の全員が、高校野球の過酷な練習を経て、プロの道に入って来ている。高校野球はプロ野球の予備軍とは言わないが、成長期に過酷な練習をすることは精神的にも体力的にも色々な面で必要なことだ。〜人は厳しい時代を経験するからこそ、心が逞しくなるもの。全ての面で守られている教育で、勝負の世界で勝てるわけがない。
今までも野球界が15〜18歳の野球をやりたい選手は皆、高校野球をするしかない状態だから当たり前のことを言っているにすぎない。かつ、勝っている高校の多くは過酷な練習を無意味にしているので、体をボロボロにしているに違いない。体をボロボロにして、心が逞しくなる方法しか知らない高校野球には問題がある。違う方法を模索するべきだ。現に、中学生がメジャーリーグとマイナー契約をして、高校野球をしない方法を選んだ選手もいる。クラブチームに所属して高校野球をしていない選手もいる。そこからプロが出てくると世界が変わるはずだ。
・現在の高校野球を全肯定しているわけではない。高校野球を見ていて感じるのは、あまりにも技術と勝利だけを優先しすぎて、体力強化、基本練習を怠っている。よく勘違いされることだが、プロはハイレベルな練習ばかりやっているように思われがちだが、実はプロの方が基本の反復練習ばかりだ。
少年野球から中学までは、技術に集中していれば良いと考えています。高校野球で体力と基礎練習は大学、社会人、プロ野球で勝負に徹していれば良いと考えています。
・なんでプロに入ってから、カバーはここへ行けとか教えないといけないのか。時間がかかってしょうがない。高校野球でもノックをやるんだろうけど、基本の練習を全く教えていないんじゃないかと疑いたくなることもある。
高校野球の問題点は、高校の教員が指導していることと、モチベーションの差が問題だろう。
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